夏の夕暮れと、くだらなすぎる勝負
蝉がやかましく鳴く、夏のとある夕方。
押上の川沿いに流れる道で、元気なくうなだれているスーツ姿の女性に声をかけた。
聞けば、内定ゼロの就活生。
小柄で細身、くりっとした目をしているのに、今日はその目に力がない。
数多の企業に面接するも、書類落ち、面接落ちの連続で、項垂れてしまった彼女。
せっかくの可愛らしい顔が台無しだと思い、こっちはとある決意を固めました。
慰めるより、笑わせた方が早い…
そのまま近くのホテルに移動し、提案したのは――
タンポン金玉綱引き
ルールはこうだ。
・マ●コとチ●コで鼠蹊部同士の綱引きをする。
・マ●コにはタンポンを刺し、チ●コには金玉サックを付け、お互いのアイテムを縄で結ぶ。
・腰を引いて、縄を取った方の勝ち。
そこからはもう地獄のような血戦。
引っ張る金玉は鬱血し、真っ赤に膨れ上がり、破裂寸前の睾丸。
一方マ●コはエロスと笑いの狭間に生まれた摩訶不思議な愛液のせいで、ヌルヌルで今にも抜けそうな状態。
爆発金玉と爆笑必須のヴァキナの最強の矛盾勝負が今始まる________
「負けました……! ひどすぎます……!」
覇気のない就活生に負ける男は居ません。
細身の身体をクネクネと動かして、エロく、扇状的に綱引きを制そうとしたものの、男の熱々に勃起した肉棒には叶わず、マ●コが敗北を知ってしまいました…
「……なんか、スッとしました。
就活のこと、今だけはどうでもよくなりました」
少し間を置いてから、照れたように言う。
「また落ち込んだら、今日のこと思い出します」
勝負を終えた彼女、さっきまでの曇った顔からは嘘のように晴々とした笑顔を見せてくれた。
去り際に振り返って一言。
「次は……内定取ってから、リベンジしに来ます!」
は?逃がさねぇよ?
敗北者に猶予無し、勿論負けた代償は払ってもらう。
蝉の声は相変わらずうるさかったが、それ以上に、喘ぎ声が耳を突き刺したのだった…
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