日泉舞香は揺らいでいる。
春の霞の様に柔らかなフィルターの向こうに居る。
例えシャボン玉の様に消えても深く静かに心に残る。
記憶の中の彼女は、きっと笑っている。
本作は、決して万人に推奨できるものではないですし、自分の様にサディスト気質ゼロの者は、視聴するだけで気力と体力を大きく削がれます。
本ジャンルの愛好の方が在ることは理解していますが、ビンタはまだしも、実際に女性のお腹を殴るとは思いもしませんでした。
ハード極まる本作ですが、日泉さんは、作中で泣きじゃくっているのは、嬉しくて泣いているのであり、決して辛くて泣いているのではないと発言しています。
それだけ役柄に没頭していたとも言えるでしょうが、自分は本作の日泉さんから、演技やセリフ等のお芝居の臭いを感じることがありませんでした。
撮影のうえのことではあっても、その一時は、本心からここに居たいと思っていたのではないか、痛めつけられ乱暴に扱われていても、それでも認められたいと思っていたのではないか、そう思わずにいられない程に鬼気迫る熱演でした。それだけに視聴するには痛みを伴います。
美しく、時に少女の様な笑顔を見せる日泉さんが、只々、可愛がられ愛される作品ではいけないのか、自分ならそうするのに等と勝手な事を考えてしまいますが、彼女を愛するには、それでは業が足りないのでしょう。
幸せの形は人それぞれ。他人が決める事ではないし、何を拠り所にするかも人それぞれ。
本作で、日泉さんが体現しているものは、人生そのものなのでしょう。
視聴を終えて、日泉さんの生き様だったり、魂の様なものに想いを馳せざるえませんでした。
柔らかな光の差す公園で屈託なく笑う彼女、乱雑な狭い部屋で少女の様にシャボン玉で遊ぶ彼女、このほんの一瞬のシーンに製作陣の皆さんの日泉さんへの愛と尊重が凝縮されています。
彼女の涙が胸を締め付けます。
過酷な作品の最後に救いが訪れる。
素晴らしい作品だと感じています。
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いわゆるM系の女優にはざっくり2種類あると思う。
ひとつは激しい責めにひたすら耐えるタイプ。
もうひとつは被虐の中に陶酔を見いだせるタイプ。
日泉舞香は後者の典型と思う。
沢庵監督作品なので、責めに容赦はない。肌が朱くなるまで叩くし、低い位置から蝋を垂らし、蝋が剥がれたあとはやはり朱に染まっている。痛いし、熱いの間違いなしの責めをしている。色白で華奢なカラダを力ずくで翻弄してる。
だが、そんな中で日泉舞香はしばしばうっとりとした顔するんだヨ。ソレが実に美しい。コレを見せてくれる女優さん、そーそーいない。
ワシはコレが一番のツボといえるクチなので、満点で推すしかない。同様の趣向の方ならきっとご満足いただけると思う。
M女から見たレビュー。やってることは結構ハードだし、もちろんそれが好きな女優さんが出演してるんだろうけど不安になることもあると思う。見ていて、沢庵監督は自分のしたいときでなく女優さんを安心させたいときや可愛いと思ったときにキスしてる気がします。これがいい。フェラのあとにキスってなるとこっちも遠慮してしまうけどその隙を与えない。分かりやすい性感帯だけでなく太ももなどにもキスする。他の方が言ってるみたいに優しい合いの手も良い。こういうご主人様ほしいな
メンヘラるるちゃんさん
2022-04-15女性向けかな?
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