小生、舞台実演を舞台のすぐ側で見ました（女性客もかなりいました。）。三坂知絵子の体当たり演技、熱演は迫力があり、たいした女優です。DVDでもう一度見ると表情が大写しされて舞台とはまた違った迫力もあります。前半の縛り方はゆるい感じですが、さすがに最後は本格的で鞭打、天井近くまでの吊りは迫力満点。吊らされる前に乳房をむき出しに晒され、のけぞるところに羞恥美が感じられる。本来知的で演技派の彼女が、吊られ鞭打ちされ最後に見せる苦痛と陶酔の表情と悶えは、演技とも真実ともとれ、一見の価値があります。脇役の女性陣も好演していて、お勧めします。
こういう作品もたまには良いかもしれません。舞台で成人映画風の芝居といった感じです。ストーリーを楽しむ作品です。縛り、拘束はありますがSM作品ではありません。
絶対零度さん
2010-01-21場末のストリップ小屋のシュールなチャンバラ喜劇
官能文学界の鬼才「団鬼六」原作のＳＭ小説「花と蛇」を演劇界の異才「高取英」率いるアンダーグラウンド劇団「月蝕歌劇団」が舞台化した一本。主演は、「ＪＯＨＮＥＮ定の愛」で大胆な濡れ場を演じた早稲田出身の知性派舞台女優「三坂知絵子」。さすがに「暗黒の宝塚」と呼ばれているだけあってか、全体的に淫靡で退廃的な空気が舞台上を覆い尽くしている。もっとも、「舞台公演」という制約上、原作本来の濃厚なエロティシズムは、大幅に抑えられ、映画版（特に杉本彩主演バージョン）に比べると、かなり「薄味」の作品に仕上がっている。まさに「すたれたストリップ小屋の三文芝居」といった印象。ヒロイン役の知絵子嬢による「半裸緊縛宙吊り」が本作唯一の見せ所といえる。ちなみに、脇役として、ＡＶ女優「合沢萌」を始めとする「そっち方面」の人々が複数出演している。