新生まいぷりんの意欲作

冒頭のシーンを見た瞬間、「揺れるこころ」を思い出した。あれはコロナ期に入ってからしばらくぶりに発表されたものだったが、正直、体型はかなり変化していた。今回はライザップ後の引き締まったボディーでの仕切り直しの感がある。そのほかにも、「揺れる…」以降の諸作品の要素も含まれていて、おおむね、現在のまいぷりん作品の総合的なスタイルになっている。物足りなさを指摘する向きもあるかもしれないが、彼女にこれ以上を求めても無理というものだろう。それでも、寝た状態での両脚の間からのアングルの多用など、意欲的な面も含まれている。
成熟した中にも、可愛さもまだ十分にあって、独特の落ち着いた甘い語り口といい、見事にまいぷりんを演じ切っている。メイキングでも語っているように、本人はまだまだ続けてゆく意向があり、この仕事への愛着を口にしているので、これからどんな新たなまいぷりん像を見せてくれるのか、ひじょうに楽しみなところだ。