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トラッドハウスのいくつかの魅力が総合され、結局我々はそこに、我々が無意識的に求めるあるモノを見る。それは、“万人に開かれた公共の空間で、鑑賞者の日常とシンクロするリアリティ”である。「こんな場面があるかもしれない」「こんな場面では、こうしたい」そんな妄想と渇望をダイレクトに刺激するリアリティだ。3Dで視線と連動するから「VR」なんですよと言っているような、まやかしの「リアリティ」なんかじゃあない。実際トラッド作品を見ると、モニターの画面を覗き込んでしまうことがよくある。見えないと分かっていても、悲しいかな、そうせずにおれないのだ。なんたる「リアリティ」いや、これはもう「リアル」だ。これだけでも物凄いが、トラッドの狙いはそんなところにはない(ことが多い)。遥か高みの「リアル」を見据えている。盗撮とやらせのリアリティはよく言及されるところであるが、本作では鉄道のホームの“盗撮”が敢行されている。パンチラ作品ではよくある場面であるが、尾行逆さ撮りものとトラッドの狙いの違いをよく比べて欲しい(つづく)
白のフリルの子が本屋でおしりを突き出すようにしていて、見ているこっちもドキドキします。日常では絶対ない光景なので妄想が膨らみます。
マスター×マスター
2019-01-13第11回:トラッドハウスの歩き方(5)
トラッドハウスのいくつかの魅力が総合され、結局我々はそこに、我々が無意識的に求めるあるモノを見る。それは、“万人に開かれた公共の空間で、鑑賞者の日常とシンクロするリアリティ”である。「こんな場面があるかもしれない」「こんな場面では、こうしたい」そんな妄想と渇望をダイレクトに刺激するリアリティだ。3Dで視線と連動するから「VR」なんですよと言っているような、まやかしの「リアリティ」なんかじゃあない。実際トラッド作品を見ると、モニターの画面を覗き込んでしまうことがよくある。見えないと分かっていても、悲しいかな、そうせずにおれないのだ。なんたる「リアリティ」いや、これはもう「リアル」だ。これだけでも物凄いが、トラッドの狙いはそんなところにはない(ことが多い)。遥か高みの「リアル」を見据えている。盗撮とやらせのリアリティはよく言及されるところであるが、本作では鉄道のホームの“盗撮”が敢行されている。パンチラ作品ではよくある場面であるが、尾行逆さ撮りものとトラッドの狙いの違いをよく比べて欲しい(つづく)