本作はシリーズ前作(mudr164)の続編に相当する。前作では素性を明かさなかった謎の研究所を本作ではカルト教団の施設として描いた。前作が残した疑問点を本作で解決しようとした試みは一長一短で必ずしも良い成果を上げていないと思われる。
【本作の背景:前作との関係】前作で枢木あおいを実験材料として研究所に連れて来た教師・杉沢重太が、2人目の実験材料として目を付けた女生徒・工藤ララと恋愛スキャンダルになって姿を暗ませた。見捨てられて自殺未遂したララを、重太の弟を名乗る杉沢ヨハネ(カルト教団の教誨師)が前作と同じ研究所に誘う。その研究所はカルト教団の施設で、前作の最後で拳銃自殺した江田教授の後任に本作では阿部智弘が演じる岩松がスカウトされた。本作ではヨハネが実験結果に絶望して拳銃自殺する。岩松は前任者と違って教団に入信せず、実験結果を客観的に捉えたため生き延びる。
【チャプター構成】
(1)ララという少女(9分)≪性描写なし≫
(2)謎の研究施設(7分)≪性描写なし≫サンプル画像1枚目
(3)失禁。豹変する男(14分)≪性描写なし≫サンプル画像10枚目
(4)緊縛生贄調教SEX(45分)サンプル画像4~6枚目
(5)箱詰め快感地獄(23分)サンプル画像3、8、9枚目
(6)ヤレツケの刑(20分)サンプル画像7、2枚目
(7)生まれ変わる世界(4分)≪性描写なし≫
【見極め所】
※前作と本作では拷問の種類が減り順番も内容も少し変った。
(3)の失禁は前作では電マ調教の成果だったが、本作では放置プレイによる。
(4)のSEXは本作では(3)の失禁への懲罰として行われるが、前作では最後の仕上げSEXだった。
(5)の箱詰めSEXで前作では中出しされたが、本作ではなぜか無意味な膣外射精になった。
(6)ヤレツケの刑は前作では先端にとろろを沁み込ませたヤレツケ棒で失神させて最後の緊縛SEXへの導入としたが、本作では香辛料をたっぷり塗ったヤレツケ棒で膣に激痛を与えた結果、ララの魂は昇天し身体を他の霊に譲った。
(7)で神がかった本作のララの外見は、前作で犠牲になった枢木あおいの姿にソックリ。そのことから、あおいの浮遊霊が1年後にララの身体に宿ったものと解釈できる。
※※緊縛SEX中に執拗なへそ責めが行われる。前作での継続時間は約4分半だったが本作(4)では6分あまりに拡張された。
oyoyoさん
2022-08-16ストーリーがしっかりしている
腕をだらんと下げた感じのルーズな”がっかり”磔から始まる。
「本当の磔はこんなもんじゃない」のセリフにある通り、これは「ダメ磔」のデモンストレーションなのだ。
本当のギチギチの磔は後半でたっぷり楽しめる。
ただしSMビデオにおける「一般的な磔」は実は前者なのであって、これは一種の挑戦状のようでもある。
その他、柱へのベルト拘束のシーンなどにおいて、カジュアルな感じで緊縛について語り合う脚本が素晴らしい。
一方、セーラー服から胸をはだけさせる演出は制作者の本意なのだろうか?と思う。
この物語なら、被験者の羞恥こそが儀式の本質なのであって、観測者が興奮するかどうかは本質と違うからだ。
そこがこの作品が下敷きにしている映画マーターズとの本質的な差異でもあるし、自分的がっかりポイントでもある。