昔の日活みたいな感じで、笑えるしエロさも山本晋也監督が好きそうな感じでいいんじゃない?
基本エッチなんだけど、反米(戦)メッセージがブラックに織り交ぜられてます。アメリカで上映したらどうなるんだろう・・・って思いました。
「美女濡れ酒場」とはまた違った意味での、ピンク映画の王道が、今も健在なことをしっかりと教えてくれる快作だと思います。
このアホさと強引さの雪崩落ちのような突拍子もないストーリー展開が立派に成立してしまうのは、スタッフやキャストがそれだけこの映画に情熱を注ぎ込んでいる証拠だということができるでしょう。
それにしても、蛍雪次郎という俳優は、日本屈指のバイプレイヤーなだけでなく、良い意味で出る作品を選ばない所が本当に素敵だと思います。どれだけ売れて一般映画に出るようになっても、自分の生まれ故郷であるピンク映画界を大切にする姿勢に、蛍雪次郎の「映画LOVE」をとても強く感じますね。
こういう痛快ナンセンスエロ映画は大好きです。
ピンク映画と言えば叔父さんが観るイメージだったが、これは若者でも楽しめると思う。
絶対零度さん
2007-12-03「夜のおかず」としては普通の仕上がり
女格闘家としても活躍する「墨田エミ」主演のポルノ映画。元々は60分のごくありふれた「短編ピンク映画」であったが、政治的なブラックジョークをふんだんに取り入れたつくりが受けて、のちに90分バージョンの特別編が製作される。「マーティン・スコセッシも絶賛」「ニューヨークタイムズも驚愕」というやたらと威勢のいい売り文句が並んでいるが、正直、ポルノ映画のストーリーを律儀に追いかけるような真面目なユーザーでもない限りは、随所に挟まれる政治ネタは退屈なだけ。それでも、なんとか集中して鑑賞しようと試みるが、「これでもか!」と展開される墨田エミのエッチシーンに最早それどころではなくなってくる。評価の高い映画である事を承知であえて言うが「ポルノ映画」とはあくまで「夜のおかず」である。よって鑑賞後オレの頭に「墨田エミのおっぱい」しか残らなかったとしてもそれはそれで仕方のない事なのだ。