再生した途端に局部のドアップではじまるのは商品説明欄の言うとおり。でも「ヌキどころしかない!」という喜びよりも、まちがえてチャプター2から再生しちゃったかと思いました。あらためて最初から見返しても「なんでいきなり責めてるの?この女の子は誰?おれは誰?」というとまどいのほうが大きいんですよ。 これまで見た「いきなりはじまるVR-AV」は、例えばこっちが寝ていると女の子が襲ってくるようなものが大多数でした。ユーザーがスキップしがちな食事とかお散歩とか会話とかがないだけで、キスとか脱衣とかはあるし、セリフもあるし部屋の内装も見えるので、情況や関係性はわかるし、気持ちの盛り上がりの動線も描かれます。──こういう要素は、AVの実用性からみると不必要だと思ってきましたが、そんなことはなかったんだ!というのが本作を見ての発見でした。大事なんですよ状況説明って。 本作はとにかく徹底して無駄をそぎ落としています。部屋もソファしかない抽象的で記号的なプレイルームで、女の子は最初から裸でオイルでテカテカしていて喘ぎっぱなしなので無個性。ただ「女の子を責めている」という現象だけがある、という感じで、ここまでくると無機的な象徴劇みたいです。無駄だと思っていた要素は大事な味付けだったのだと思わされました。女の子も最初っから「脳バグ」みたいな状態なので、いったいどんなお顔なのかもわからず、全体にカメラが近すぎるせいもあって、そういう意味でも女の子個人の具体性みたいなものも失われてしまっています(女優名も明記されていませんし)。 ヌキどころ100%をめざした結果、欲情生成のプロセスが失われてしまった興味深い作品だと思います。誰が誰とどこでなぜシているのか、というのがAVにおいても意外と重要で、ただヤればいいってものじゃないということを逆説的に示す実験作。たぶんほんの2分くらいでも責める前の女の子が見られるプロローグがあれば劇的に印象はちがっていたと思います。
こんなにノイジーな電マ初めて見た!壊れかけてる?耳障りで萎える!没入出来ない!女優さんは脳バグ状態かもしれないが、こちらは耳がバグりそうwww。
てろやきさんのレビュー
2021/08/11電マがうるさ過ぎる
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