トリックは、カギと糸を駆使して密室に仕立て上げるというもの。
少年漫画を思い出した。
滝田洋二郎監督は細部まで丁寧かつ情熱的な映画作り。俳優さん全員惜しみないハッスル演技。きっと現場のムード良かったに違いない。
劇場でも絶えずお客がボッキしながら笑っていました。
小田急線ゲリラロケ、天国と地獄&本陣殺●事件のパロデイとその緻密なカメラワーク・・・。手間暇かけてピンク映画全盛期を支えた滝田洋二郎監督は素晴らしい。
それから・・・。
残念な事ですが、麻生うさぎさんは、2012年12月に癌のためお亡くなりになったそうです。彼女もピンク映画情報誌でリポーターをこなしたり、伊丹十三監督とも共演して活躍されました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
青山大輔さん
2011-07-05ササニシキVSコシヒカリ
「かい人21面相」。この言葉くらいは若い人でもしっているだろう。それを利用してうまく話をつくったミステリーピンク映画。
電車を使った1億円の受け渡しシーンや、なんとなく警察と相談するところのワンシーンワンカットは、まるで黒澤明の『天国と地獄』を思わせるし、トリックは横溝正史の小説『本陣殺●事件』な感じ。
もう少し長めの尺だったらまた違う作品になってると思うんだけど、ピンク映画の制約上仕方ないか。
それを抜きにしても面白かった。素晴らしい!の一言。