Wikipediaの横宮七海のページではこの作品が最後の日付となっているようで、オムニバスなどの出演作品を除けば、実質的な横宮七海という女優の遺作となります。 しかし、よもや企画段階から撮影中まで、スタッフやおそらく本人でも、この作品が遺作になるとは全く思っているはずもなく、自らこの世を去って行く人間のドキュメンタリーとしてはあまりに軽すぎる内容なので、絡みシーン以外の会話部分を見てもモヤモヤした感想が残るかと思います。 しかし、逆にそれがこの作品にリアリティを持たせていますし、随所を見ると、生きて行くことに懐疑的な人間が見せる危うさを、たまに覗かせています。 前半、横宮七海はカメラマンのスズタケさんと二人で、制作会社にカメラを借りて、ドンキで撮影に使う備品を購入します。仮想のデートシーンです。 横宮七海は終始裏声で、ドンキでは気ままに撮影とは関係ない服を選び始めたり、撮影と関係のないオナホのパッケージを可愛いと言い出したりして、いかにも「不思議ちゃん」な横宮七海を演じますが、移動で使うタクシーの清算や、備品を選ぶときは撮影を気にするなど、理性的な面を見せます。 一度目の絡みが終わると、横宮七海は絡み中に手を握っていたスズタケさんにフェラをします。 その後、横宮七海とスズタケさんは二人で焼肉で食事、食事後は横宮七海からスズタケさんを誘って、撮影場所とは別のラブホテルに二人で入って絡みとなって終了です。 最後にスズタケさんは横宮七海に「あなたにとって横宮七海とは」と問いかけ、横宮七海はしばらく悩んだ後「第二の人生」と答えます。つまり、横宮七海には横宮七海とは別の「第一の人生」があったようですが、その部分は、結局この作品内でもほとんど見ることはできませんでした。 それでも「第一の人生」がちらりと見えるシーンがあり、それがこの作品の見所です。 スズタケさんが「最初から女優さんになりたい?」と聞くと「正直、なんか今更、何をしても変わらないかなと思って、で始めました」と答えます。 フェラの感想を聞かれて「愛情を感じた」と答えるスズタケさんに、少し躊躇した後に「愛という言葉は、本当に愛している人にしか言っちゃダメなんですよ」と返します。 おそらくですが横宮七海(を演じている女性)が自分から男性を誘ったのは、この作品内でスズタケさんを自ら誘ったのが最初だったのではないでしょうか。
横宮七海さんは尽くす愛にまっすぐに生きた人でした。 愛情不足に育った故、自己肯定感が低かった彼女は、相手に過剰なまでに依存し尽くすことによってしか、自らの存在意義を見出せなかったようです。イチャラブ物や地雷系の彼女の作品ではそんな彼女の一面が良く出ていてとても可愛らしいのです。 他方で尽くす愛は凌●作品においても十分発揮されます。徹底的に責めを受け入れることで、彼女は輝いたのです。 けれども、今までの生き方に疑問を持ち始めていた彼女は、この作品の中で問うています。 「愛って何?」 彼女の答えは、ありのままの自分を認めてもらえることでした。 それは、それまで彼女が諦めていたことだったのですが、知り合いのスズタケ監督ということで、ほんの少しだけ彼女は心を開いてみることにしたのです。 そこで彼女は本当の愛を探るべく監督に問うたのです。「ベッドで吐いてもいいですか?」 自分の闇の部分も含めてすべてを受け入れる覚悟はあるのか、彼女は試したのでした。 もちろん、ダークな部分を持たず、また彼女のすべてを受け入れる覚悟はできていない監督は躊躇してしまいます。結局彼女は諦めてしまいました。 結果として最後のからみは、中途半端なものになってしまいました。 ただこの作品で彼女は、心の内をちらりと見せています。 最初のからみの最後の部分で、男優とファックしながら彼女は、監督の手を握りしめながら、目をじっと見つめ続けていたのです。それは尋常ではない行為です。彼女は監督にSOSのサインを送っていたのではないでしょうか。「私は今、闇の中で呻き苦しんでいます。どうか助けてください。」というメッセージを彼女は出していたのだと私は思います。 けれども、監督を含め周囲の人は誰もそのメッセージに気づいてあげることができませんでした。シャイな彼女はそれ以上のサインは出しませんでした。何とも切なくやりきれない思いです。 彼女はこの作品で心の内を少しだけ吐露して引退するつもりだったと思います。 心身共にきついAV女優をやめることは、彼女のためには大変良かったと思いますが、周囲に彼女をサポートする人が誰もいなかったことは、非常に残念に思います。
彼女がこの世を去ってから2年が過ぎた。初めて彼女の訃報を知った時はショックと悲しみ、喪失感で胸がいっぱいだった。真相は神のみぞ知るところではあるが、およその事情を知り、私は横宮七海のことをまったく理解していなかったことを改めて思い知らされ、打ちひしがれた。彼女の痛み、苦しみ、悲しみを理解できず、彼女に寄り添ってあげることも励ましの言葉もかけることができなかったからである。 本作を観て最初に感じたことはいつもの横宮七海ではないなとすぐに感じた。目と顔に光がない、笑顔が消えてる。そうかと思えば、急に笑顔になったり、目に光が宿る。彼女は見えない不安と孤独と闘っていたんだと思う。監督の手をしっかり握り、見つめ返す瞳は救いを求めていた。お店で彼女が笑顔で言った「愛って言葉は本当に愛した人にしか言っちゃだめなんですよ!」と「横宮七海とは?」の問いに「第二の人生」と言った言葉が印象的でした。 最期までファンを想ってのメッセージは七海さんらしく、優しさと思いやりが込められており、胸を打たれた。これ以上、AVの宝である女優を失うことは絶対に嫌だ!そう思うと同時に 彼女のように女優が自ら旅立つことを絶対に防がなければならないと強く思う。そのためには女優とマネージャー、事務所の責任者が四半期ごとに女優が悩みや問題を抱えていないか、今後の活動内容についてしっかり面談をする、事務所にカウンセラーを常駐させ、いつでも相談できる環境を構築する、引退しても復帰できる環境作りと温かく手厚いサポートが必須だと考える。「あなたは決して一人じゃないよ」そう言ってくれる人が側にいて親身に話を聴いてあげることも重要である。亡くなった彼女を忘れるのではなく、そこから学ぶこと、変えていかなければならないことが必ずあるはずだ。そうでなければ、彼女が浮かばれないし、新たな犠牲者を出すことになる。 横宮七海さん、21歳というあまりにも若く短い人生、懸命に全うし、本当にお疲れ様でした。貴女が与えてくれた感動、喜び、癒しを私は一生忘れません。貴女に会えて私は本当に幸せです。ありがとうございました。どうか心穏やか、安らかにお休みください。
猿丸太夫
2024-02-06見るのに照れた。
横宮七海とななみん大好きスズタケさんのドキュメントであり横宮七海でない横宮七海が見れたような気がしたがこの横宮七海でない横宮七海もまた横宮七海だとななみんフリークスの僕などは感じてしまった。また2人の絡みは今まで見たどんなAVより気まずく照れてしまった 例えて言うなら親のセックスを見せられてるような、、もしくは友人のハメ撮りを見せられてるような感じでAV作品としてはヌケなかったのはたしかだがこの作品はそんな範疇では括れない作品だと思う。ある日の横宮七海のリアルな一日がたしかにそこにあった。