「イスラーム戦士に約束された死後の楽園や、かくばかり」と思わせられる作品。
ぱっとしない中年教師にまとわりついて離れない女子高生を双葉くるみがひたむきに演じている。黒髪と前髪が似合うくるみは、幼い小さな声で教師に迫る。話し方と、話す内容や行為の間にギャップがあるが、ギャップが人を萌えさせるというのは本当のようだ。全編ほぼ教師とのシーンなので、自然で愛らしいくるみの顔を、様々な表情とともに存分に楽しむことができる。
一つ残念なことがある。「背徳感が感じられない？」それは、そうだろう。教師が連れ込むラブホには、キングサイズとクイーンサイズのベッドが並んでいるのだし、教師と女子高生が手をつないで踏み切りを渡ってくるのだから。制作側には、背徳感を狙うつもりなど、毛頭ないのだ。
前回のレビューにも書いたが、日本のAVは、女優の顔と陰部をできるだけ大きく同じ絵のなかに収めるマナリズムに取りつかれているように思える。結果として女優の下肢、ひいては全身がフレームインすることは滅多にない。これは、愛されている女優のすんなり伸びた腕や脚の様子を見ることにも目がない者には、不条理なことなのだ。
この作品は冒頭のイメージショットで、長身でスレンダーなくるみの体を下からゆっくりと見せてくれる。両手をひらひらさせて水と戯れるシーンでは、細く美しい指が強調される。「お、これは、期待できるかも」だが、裏切られた。本編にはこうした美意識がほとんど生きていないのだ。
この作品で最も美しいシーンは、29分43秒あたりに見られる。ソファーに座っている教師は、同じく座っているくるみの背に手をまわして引き寄せキスをする。直前にスカートを脱いでいたくるみは、まっすぐに伸ばした左脚の上に右脚をくみ、それを教師の右脚にからめる。クルミの脚が長いからできる芸当だ。そして、くるみの手が教師の股間に伸びる。くるみの膝に半分かくれているが、しっかり握りしめているようだ。この絵のくるみの何という美しさだろう。まだ履いている白いソックスと、まだ脱がされていない真っ白な制服がアクセントとなって、乙女のすがすがしい裸体が現前する。また中年の男の胸や腹との対比で、長身スレンダーな女の美が匂いたつようだ。
しかし、このシーンは一瞬で二人のキスを横から眺めるカメラに切り替わる。あーー。
仕方ないから静止画像に見入っている。
ちーごんさん
2022-09-28やっぱり同一男優の絡みだけの作品はダメだな。
すべてのセックスシーンで男優が同一なので、男優の技量によって作品の出来不出来が決まってしまう作品ですが、残念なことに不出来の方です。
中出し自体はファンタジーですが、そこに至るまでのピストンで結合部がよく見えないためよりリアリティがありません。
男優に技量がないため結合部はアップが多く、顔と結合部が同一画面に映っているシーンが少ないので抜きづらい。
同一男優の絡みだけの作品でもきちんと結合部を見せる技量のある男優なら問題ないが、こんな男優はノーサンキューです。