東條なつさんの作品は殆ど購入してます。
その中でも何度も観ている良い作品で、特にお気に入りです。
5タイトルで自分的Best版作るなら迷わず選ぶ内容。オススメですよ。
SEX依存症のお兄ちゃんのために妹ちゃんが身をささげる、女の子に対して無情で冷酷なストーリーです。だけど、とても濃厚で深い味わいがあって、一般的な理解とは違った複雑な「家族(兄妹)愛」の一つの形が描かれてました。
とにかく、妹のなつちゃん(役名はアカリちゃん)のシリアスな演技力がすばらしく、観ていても感情移入がハンパなかった。
作品はちょっと衝撃的なシーンから始まります。部屋に閉じこもったきりのお兄ちゃんの性的欲求を解消してあげてる…お母さん。もう精神的にもボロボロでほとんど鬱状態です。
それを見かねた妹ちゃんは、お兄ちゃんもまた依存症のために、やめたくてもやめられず一番苦しんでいることをわかってる。
で、お母さんの分まで頑張らなきゃと決意して、カラダをお兄ちゃんに差し出す…すごく残酷です。
性欲を自制できないお兄ちゃんは、妹ちゃんに泣いて謝りながら腰を振り続ける。壊れちゃうほどズンズンされても必死でこらえる妹ちゃん。正直、女の子があんな風にされてる場面は目を背けたくなった。
ストーリー前半は、女の子の肉体以上に精神をズタズタにする内容で嫌悪感がすごかった。わたしはメンタルが超弱いから、中盤までは精神的に元気な時にちょっとずつだけしか観られなかった…。
とくに生理中でHできない妹ちゃんが、お兄ちゃんから無理矢理お口へ押し込まれてるシーンは、怖くてマジ過呼吸になりかけた…。
こんなにされてもお兄ちゃんを気づかって寄り添い続ける妹ちゃん。そしてやっと共鳴するように二人が交わるクライマックスは、前半の陰惨なシーンでも妹ちゃんがどんな感情で身を投げ出していたか、それが決して自己犠牲じゃなくハッキリした確信からだったことが暗示されてて救われる思いで安堵した。
これまでも、
「お兄ちゃんがそうしたいなら…」
と妹ちゃんがおぼろげに見せていた、その家族じゃなきゃわからない感情。
近親間で交渉を持ち続ける家庭にありがちな、ゆがんだ家族愛や家族愛の拡大解釈、といった短絡さや単純さじゃなく、いけにえを志願した妹ちゃんの幸福感や価値観は、もっと大きな次元にあったんだね、と胸にジ~ンとシミました。
予定調和や安易なオチもなく、絞りこんだセリフと高い演技力から展開する心理描写…女の子からすれば途中まで観るのが苦しかったけど、最後にはとても心地のよい余韻を残してくれました。名作です。
設定として男の性欲処理と女の奉仕というのが好きな方はおすすめ。リアルでSEX依存症っぽい方、バック強めでぱんぱんいってるのでいいかも。出来ればこれの姉バージョンも撮って頂けると嬉しい。
僕はAVに性的興奮だけでなく、物語であったり心理描写だったりを求める性分だ。
それは何故かというと、AVに対してドラマや映画といった娯楽作品と同じくらいに「感動」を求めているからだ。AVにおいて単純に性的な興奮を覚える、というのでは「感動」に遠く及ばない。そこに冒頭で書いたエッセンスが加わる事で「感動」へと至るのである。しかしながら、星の数ほどあるAVでそうした作品と出会う事は数少ない。
この作品は、時間経過や独白を使いながら登場人物達の「現状」をしっかりと描いている。目を背けたくなる程の、登場人物と同じように「見て見ぬふり」をしたくなる描写だ。この描写がある事で、妹が隣の部屋への扉を開けた事の意味、そこに込められた意思を読むことが出来る。だからこそ、見ているこちら側の心を動かすのである。
こうした「感動」する作品が生み出されている事に、僕は希望の星を見つけた気持ちだ。
依存症の兄の性処理で疲れ果てた母をみかね、自らの体を差し出す妹のなつさん。
手コキからフェラ、そしてセッ○スへとエスカレートしていく。
けなげななつさんが可愛い。
その後は時間、所構わず悪いとは思いながら妹とヤリまくる兄。
それを受け入れる優しい妹。
ソファでのご奉仕フェラがエロい。
とにかくなつさんが可愛い。
作品は88分と少し短いです。 SEX依存症の兄を助けるために 自分を殺して性のはけ口になる東條なつさんの 演技力は凄くいいです。体つきも表情もそそられました。 このシリーズ4本買いましたがドラマ好きな方にはお勧めです。
じっくりゆっくりさん
2022-03-11こってり濃厚に始まりあっさり淡泊に終わる
同時期に出たSODstarとのコラボ作品と比べると、本家22作目はやはり暗めの作風でよくも悪くも変わらない。
設定的に兄はセックス依存症だけでなく引きこもりも兼ねてる感じ。母はセックスの相手もしてることになってて、そのへんはあまり想像したくないタイプのエキストラさんだし、いびつな印象の方が強いのはきっと監督の狙い通りなんだろう。
妹はストレスで限界の母を助けるためってだけでなく、控えめな表現ではあるけど最初から兄への愛が感じられるのは救いが感じられて、無言無表情で感情を殺した演出が多いシリーズにしては、あまり殺伐とした雰囲気になってなくて好印象。演出というより女優のキャラかもしれないけど。
とはいえ妹による兄の性処理を黙認する母が娘にコンドームを差し入れる異様さとか、後半の本番は妹が自分から生姦を誘発するあたりには狂気が感じられ、このシリーズに求められるディープなダークさは押さえてる。
ただ、家ものにしては制服でのプレイが多かったり最初のフェラ奉仕がアゴ射で終わったり、いかにもAV的な演出に冷めちゃう部分があるのも事実。
前半のセックスは性処理仕様ってことでキスもしないチ○コ突っ込んでるだけのセックスでもよかったんだけど、後半もあまり変わり映えがしないのはいただけない。ゴム付きに比べて生のほうが気持ちいいって感じでもないし、キスはあるけど単調さも目立つ。ゴム付きなのがバレバレなのはご愛敬としても中出しもいかにもAV的で盛り上がりに欠け、同時期に出た佐田茉莉子作品と比べてしまうと特に男優の技術面で見劣りしてしまう。
濃密な雰囲気を作る割には終わり方があっさり淡泊なのもいかにもこのシリーズらしく、妹が実家を出て関係が終わりそうな雰囲気も含め、割と破滅型のキャラ設定にしては強引にいい話にまとめちゃった感じが拍子抜けで、ここからもう一歩踏み込めばってとこから先を見せてくれない物足りなさがあるため、85分という短めの収録時間にも不満を感じてしまう。
この兄にしてこの妹って感じのアブノーマルさを露骨にならないさじ加減でにじませる女優の演技は素晴らしかったし、作品としてもディープな部分での満足感もあるものの、突き抜けたものがない終盤に満点を付けたくないもどかしさが残った作品だった。