この女優さんは、表題通りに当たりハズレがハッキリしていますね。本人は仕事をもらっている以上、しっかりと台本を読んだりしていると思うんですが、評価が上がらないのは、作品なのか、ベタなのか、どちらかです。ベテランの口に居る女優さんとしては、欠点として、目の表現力が弱いのではと思います。綺麗で申し分のないスタイルでスケベなのに消化不良なのは否めない。
SM雑誌を見て畳の部屋で自慰する男。舞台は70年代だろうか。助演女優の絡みは天井
からの覗きのアングルで撮られ、生活感のある部屋で絡む。この女優は結構良い女
なのだが少しだけ締まりが無く微妙な下世話さが絶妙で直後に登場する主演女優の美し
さが際立つ。
自室でラジオを聴く男に届く隣室の異音。屋根裏から覗く女体は開脚状態で緊縛され
媚薬を性器に擦り込まれて悶絶し、バイブの挿入を拒みつつ淫靡に絶頂する。陰影が
明瞭映像は映画的だ。
緊縛されて羽根箒(製図などで消しゴムのカスを払う道具)で身体を嬲られるエロさと
時代感の作り込みには感心する。挿入を渇望して絡むセックスは矢鱈とエロく騎乗位で
突き上げられ絶頂し後背位で跳ね回る女体は実に淫靡だ。
「堪忍して」と言う台詞の後に中出しされる被虐感は原作の感じが伝わってくる。
女の部屋で飲む男は抑制が効かなくなり一線を超える描写がリアルで、反撃する
女の意外な行動から目が離せない。
緊縛されて乱暴に犯●れる女は押入れに隠れる男に送る視線も、鞭で責められる女が
天井裏の男に送る視線とも妖しく、緊縛されて吊られる女体は美しく布団で犯●れる
女は観察者にまたも視線を送りながら淫靡に犯●れる。
印刷屋の社長に犯●れる女は縄に欲情し首を絞められて興奮するがそこには悲しい
結末が…。
緊縛が雑で素人風だったりあの時代の小道具で責めたり細部まで気を使った作りの
リアリティーと魅力溢れる女優に上質なシナリオ。エロとしても映像作品としても
花と蛇より断然良い。第2段にも期待する。
だいふくもっちーさん
2015-06-15淫靡さがたまらない
ピンク映画・SM作家等の巨匠・団鬼六との
コラボという話題の作品。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、
エロテッィックな映像美が素晴らしい。
昭和を匂わす雰囲気・小道具・デティールが
淫靡さを際立たせている。
当然ながら、エロ映画としての楽しみ方も十分可能だ。
撮り方にもよるのだろうが、
波多野結衣が、こんなに色っぽく情念に切なくて…。
服を着た時の清楚な佇まいと、
白肌を鞭で叩かれて悶える淫乱さのギャップが素晴らしい。
屋根裏から覗かれているという淫靡な設定、
それを意識して更に心も体も
濡れて肉欲に堕ちていく・・・。
脇を固めた共演者もベテラン揃いで、
しっかり作り込まれた優秀作品。