どうして、AVの監督という人々は、女優のことを知り、その存在に敬意を払い、その人の自然な人柄を引き出すことに心を砕かないのだろうか。女優はいつも賢く、そして本当の姿を見せない。求められる、定型的な、各コーナーを、ムダのないように進行させて行く。女優にそういう点について配慮されるようでは制作としては失格だ。女優が天真爛漫に、思うがままの振る舞いをして、現場が右往左往する中で、締めてみたら、きちんとした絵が押さえられていて、女優の魅力が捉えられているのでなければ、作品としては成り立っていない。女優がみずから個性を抑えて、尺の中に収まるように振る舞わせてはいけない。いってみれば、配給の靴に足を合わせさせるような制作進行をしてはダメだ。この作品の最大の見所は、みづなれいが、率直に語るインタビューのシーンがあることだ。私の知る限りでは、みづなれいのドキュメンタリー・タッチの作品はなく、マニアックなフェチ作品に偏ってきたことが、みづな氏の魅力を引き出せなかった制作の力不足を示していると思う。演出力を持っていない幾多のAV制作者はこのクレバーな女優に負け続けた。8年を経てなお、女優は賢く、美しく、汚れがない。それが、この愚にもつかぬDVDを救っていることは、いつものことである。この作品は、センスの良いタイトル名、美しいカバー・ジャケット、短いが自然なインタビューのためにこそ価値がある、そのために、この価格は高くない。みづなれい以外に観るべき物はない。ということは、みづなれいが、あまたの愚にも付かぬDVDを、それでもなお、価値があるものにしてきた唯一の存在であるということだ。制作者は、女優に感謝すべきだろう。
先っぽだけさん
2016-08-01みづなれいの最高傑作
デビューから全部彼女の作品を見ているが、ここまで彼女の魅力をさらけ出している作品はなかった。
ただハードにすればいいと言うAVメーカーとは一線を画す画すレイディックらしい作品。
また途中にあの人が出演したのは驚き(笑)
ラストシーンは涙あり。素晴らしい作品でした。